佐野 ヒロシ
映画『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』
主人公の名前は、ヴァイオレット・エヴァーガーデン! ちょっと飾った和製命名の女性(?)。
代筆業が存在した時代に、生きた。しかも、戦争で腕を失った。失ったうでのかわりに移植した(?) 人工腕で、美しい手紙文を代筆して、多くの人に感謝されたらしい。(とここまで、書くと、自分でもイジワルな見方なのがきになるが)
その女性の純愛物語(多分)。
しかし、これらの設定をすべてうけいれれば、この映画自体は、骨太の構成で、おもねることなく、粛々と展開して、たのもしく、たのしめる!
主人公が、過去の人で(それなら、いろいろ誇張があっても、ある程度は許容できる)、その生きたあかしを、孫(?)にあたる女性がたどる、という設定は、盤石な印象をあたえる。
ストーリーの流れは、急がず遅れず、みだれない歩調ですすむ。大人のアニメ、といった風格がある。
(h.s)
監督 石立太一
公開 2020年9月
評価
3.1/5
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