映画『まともじゃないのは君も一緒』

佐野 ヒロシ

(C) 2020「まともじゃないのは君も一緒」製作委員会

映画『まともじゃないのは君も一緒』

清原果耶と成田凌の出演なので、新しい世界でも広がるのかな、と観に行った。観終わってすぐに忘れかけた。ざんねんだが印象が薄い。

テーマは、大人の恋愛観(小泉孝太郎)に対して、恋愛無垢な女子高生と恋愛失敗だらけの塾講師が立ち向かう、という筋書き。

ところどころに決めセリフがあって、観客にはうけていた。清原果耶は、恋愛を理解できないという役柄を、青春のとげとげしさも身にまとって、それなりに演じていたが、成田凌は、すでに大人にかなりなっているので、ズルサをかもしていて、混乱させる。

もしかしたら、面白い映画になったかもしれない筋立てだったが、コケてしまった(ように見える)のは、ひとえに、出だしの二つのシーン、清原果耶と成田凌のキャラクターの描き間違いからきているのではないか、と思った。

本当は、はじめのあのふたつの時間は、はっきりしたキャラクターづくりに使うべきだった。

(h.s)

監督 前田弘二
公開 2021年3月

評価
3/5

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