佐野 ヒロシ
映画『アリー/スター誕生』
レディー・ガガの顔が忘れられなくなる映画。前向きに生きるというレディー・ガガのコンセプトが最後まで貫かれている。それが魅力である反面、その分後半の構成に感動がとぼしくなった。
ただ、見どころはたくさんあって、レディー・ガガのみならずブラッドリー・クーパーのパフォーマンスは秀逸だ。展開の都合で、曲が途切れたりするが、もっと聴いていたい気がする。上の写真のレディー・ガガは、ブラッドリーの公演に呼ばれて、むりやり引き出されて初めて大舞台で歌うシーンだと思うが、そのレディー・ガガが感動的で、映画の頂点がすでにここに来ていた。
本当ならばここで終われば、映画の題名通りに『スター誕生』だったのだろうが、「アリー」と題名にいれたことで、さらに映画の展開がつづいた、といった印象になった。アリー(たぶんレディー・ガガ)どのような姿勢で歌手として成長していくのか、が描かれた。
映画が公開になる前からパブリシティーが豊富で、レディ・ガガか、ブラッドリー・クーパかどちらか(あるいは二人が)、お互いの「ケミストリー」がうまくいった、とコメントを発していた。すでに十分に大人の二人が、いったいどのような「化学反応を起こした」のか。私生活にもその影響もあったのか、も含めて、この映画を観に行く大きな要因になっていた。(hs)
(後日談)これを書いて、約六か月後、ブラッドリー・クーパーが連れ添ってきたモデルと破局した、という記事がでた。この映画に入れ込んだのが、原因だという。
監督 ブラッドリー・クーパー公開 2018年12月
評価
3.5/5
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