映画『そして、バトンは渡された』

いったい何がテーマなのか分からないまま観た。途中、自由に生きる、ということかな、とも思ったが、違っていたし、結論を言えばテーマなどと小難しいものはなかった。
題名はそもそも誤解招いていた。強いてつけさせてもらうなら、「デタラメ女と泣き虫娘」がぴったりだと思う。映画の結論もこの題名なら、十分に効果的に伝わったと思う。
最後の方に、フラッシュバック的に、いろいろな事情が説明されるが、遅すぎる。そのころには観ている方は、映画の不備だと勝手に納得してやや惰性的に観ることになる。

監督 前田哲
公開 2021年11月

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