佐野 ヒロシ
映画『きみの瞳(め)が問いかけている』
事故で視力をうしなった役を吉高由里子が演じている。いつも立ち寄って、おしゃべりする駐車場ビルの管理室で、その日たまたまいあわせた元ボクサー役の横浜流星とであう。
二人のそれぞれの過去と、困難な現実が紹介され、次第に、ある結びつきがあるのが、分かる。
いろいろドラマチックな仕掛けがあって、シーンごとにはそれなりに見入るが、全体をとおしての印象が立ち上がってこない。なぜだろう。
むしろ、個々に、ドラマチックすぎるのかもしれない。
遠景で、さりげなく、ふたりとも汗などかかないようなトーンで、物語がすすんでいった方が、ドラマチックで素敵な映画になるようなきがした。
どの映画でも、すてきな風吹ジュンが、はじめてミスキャストな彼女をこの映画でみてしまったきがした。
(h.s)
監督 三木孝浩
公開 2020年9月
評価
3/5
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